きらっと★ユメミタビ

人生にもっと輝きを。旅、料理、読書、ものづくりなど、日々の体験や想いを綴ります。

夢は自分の為でいい

ずっと応援してきた人に会いに行った。
実際お会いするのは、はじめまして。
傍から見たら、凄い偉業を成し遂げた人。

クラウドファンディングをあっという間に達成させて、
夫婦2人の力だけでレンガを積み上げおっきな薪窯を完成させて、
日々、家庭と両立させながら、山奥でパンを焼いている。


私は将来、「薪窯とハンモックのある家」に住みたいと思っていて、将来像の近い彼女とワクワクしながらたくさんおしゃべりさせてもらった。

彼女から伺ったお話の中で最も驚いたのは、
彼女の夢があまりにも日常的だったこと。

「どうして薪窯を作ろうと思ったんですか?」
という問いに、
薪窯で焼いたパンとコーヒーをいただきながら、家の前にある桜の花を見たかった」
との答え。

一瞬フリーズ。
でも、「あ、そんなもんでいいんだな」って思った。
夢とかやりたいこととか理由って、そんな個人的なことで、小さなことでいいんだ。


夢の中身の大小は大事じゃない。
大事なのは、
「本気で思ってるかどうか?」
「その情熱を持ち続けられるかどうか?」
なんだ。


彼女のすごいところは、
その夢を十数年もの間、
自分の中に描き続けたこと。
一見穏やかそうに見えて、
その中には強い意志を秘めている。

彼女は「ただの普通の主婦ですよ(笑)」と笑うが、
控えめに言っても「普通」ではない。
普通の人は、
十数年も独学でパンの研究をしないし、
有名なパン屋さんに弟子入りを断られてそれでもなお行こうとしないし、
自力で薪窯を作ったりしない(笑)


実際に見せていただく薪窯は夢の象徴。

資金や作っていく労力や、暑さや火傷や薪の使用量など、苦労話、リアルな部分もちゃんとある。


今までのなんとなくの夢は、嫌な部分を知ったら諦める程度のものだった。
けれど今は、大変さを知り、それでもなお実現したいと思い続けている。

薪窯で焼いたパンを大切な人たちと一緒に幸せを噛みしめる。ハンモックでゆったりお昼寝したり、読書したりする。そんなありのままの自分でいられる心地いい空間。」

私の中の情熱も、まだ続いている。


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