きらっと★ユメミタビ

人生にもっと輝きを。旅、料理、読書、ものづくりなど、日々の体験や想いを綴ります。

好きな文具は

『 手紙屋 』さん
と私が出会ったのはいつだったか?

約3年前、社会人2年目が終わるくらいだった。

社会人になり、
昼休みの暇つぶしに本を読み始めた私に
はじめて本の面白さ、
そして人生の広がりを教えてくれた本だ。

この物語は、
どこにでもいそうな男子就活生が
手紙屋との10通の文通を通じて
大きく成長していく、というストーリー。


当時、私は今まで自分が知らなかった
考え方や世界の見方をこの本から教わり、
「うわー!就活する前に
この本と出会いたかったー!」
とモーレツに感じると同時に、
「まだ今からでも遅くない!」
と勇気や希望をもらえたことを覚えている。


部屋の整理をしていて、
この本が目に入り、
久しぶりに読み返してみた。


今思い返せば、
私も過去に手紙屋さんみたいなことを
やってみたこともあったっけな?
ということがポツポツある。


なんとなく「言葉」に対する興味というのが
昔からある。
最初は英語に対する興味みたいなもので、
それから外国語とか方言とかの
意味や考え方の違いといった文化や価値観的なもので。


便利なことに口は音として言葉を即効性をもって紡いでくれる。
と同時に、会話の波に乗れなかったり、
なんか上手く思っていることを言い表せなかったな、なんていうこともある。

LINE→メール→手紙という順に、
よく考えて言葉を紡ぐことができる、
と個人的には思っている。


前職で新卒の採用担当を任されていた。
みんなそれぞれ悩みがあって、
中には夢を持ってる子もいた。
キラキラと向かってきてくれる子たちに対して、
会話であれ、メールであれ、お手紙であれ、
真っ直ぐに向き合いたかった。


当時の私ができることを返した。
だから受け取ってくれた子たちにとって、
不十分なところもあったかもしれない。


偶然か必然か、
当時私はステーショナリー(文具)の
製造委託会社で働いていた。


可愛いものが好きで学生時代は
雑貨屋さんによく立ち寄ったものだが、
常日頃、文具に囲まれすぎると、
お腹いっぱいになってしまった私は
そこまで文具にかける情熱がなかったのかもしない(笑)


それでも、
「好きな文具は?」
と問われると、

「レターセット」
と答えられるのは、

手紙が言葉や想いを運んでくれたからだろう。

これからもそういったことを
大切な人に届けてゆける人生でありたい。


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