きらっと★ユメミタビ

人生にもっと輝きを。旅、料理、読書、ものづくりなど、日々の体験や想いを綴ります。

わたしたちのお産

2023年8月26日 0時27分

3255gの元気な男の子が私たちの元にやってきてくれた。

これはその時の記録。

 

はじめての出産。

「自然で心地よいお産」がしたいという理想があった。

簡単にいうと

「薬や医療技術に頼りきりならず、母体の力でしっかり産むこと」

「痛い、怖い、といった先入観を持たずに自分で心地よいお産にすること」

といった意が含まれている。

 

***

 

ここからは、リアルな出産について。

8月22日(出産予定日)

定期検診では、子宮口が1cm開いているとのこと。でもまだだね〜っといった感じ。

 

8月24日

20:00頃

おしるしが見られる。もうすぐ出産か!?とソワソワ。

 

23:00頃

じわ〜っとした生理痛のような痛み(前駆陣痛)が感じられるように。でもまだ軽い痛みなので、とりあえず寝ることに。

 

8月25日

2:00頃

前駆陣痛の間隔が8分間隔くらいになる。痛みも昨日より気持ち強い。病院に電話してみたら、「もうすこし痛みが強くなるか、5分間隔になったら、再度連絡ください」とのこと。

 

9:00 定期検診

前駆陣痛がずっと継続していて、痛みも少し強くなってきた感じ。

子宮口は2〜3cm開いてきているとのこと。

元々、羊水が多めで破水のリスクがあったので、そのまま入院することに。

 

12:00

諸々の入院手続きや説明を終えて、入院病棟の個室にて昼食。

離れて暮らす旦那さんより電話があって、声を聴いたら安心して少し泣けてきた。

はじめてのことで、入院で個室にひとりポツンとなって、思ってたより不安が募ってたんだな〜と気づく。

 

15:00 入浴

入れるうちに入っておこう!ということで早めのお風呂。また、入浴にはお産を早める効果があるとのこと。

ここまでの間にも前駆陣痛が続いていて、痛みと何もない期間をずっと繰り返していて、結構疲れていたんだけど、湯船に浸かってるときだけ、ふわ〜っと身体が一気に解放された。

入浴後、狙い通りに陣痛が一気に進行!間隔もより狭く、痛みも強く。

子宮口も4cm以上開いてきたとのこと!この分だと、近々お産に挑めそう。

 

18:00 夕食

下腹部の痛みがどんどん強くなってきた。陣痛を進行させるために、「動いて」と言われるも、「今も痛いのにもっと痛くなるために動くのか…」と恐怖もあり、休み休みで、できる限り動く。

お産に備えてしっかり食べておく必要があると理解しつつも、しんどさで箸が進まず、半分しか食べられなかった。

(はじめて、居残り給食の辛さが分かった笑)

 

19:00

陣痛室へ移動。旦那さんも駆けつけてくれた。やっぱり大切な人がそばに付いてくれているだけで、安心できる。

どんどん強くなる陣痛に合わせて、旦那さんに腰を強く押してもらう。

ぎゅ〜っと子宮が締め付けられるような痛みから、少しずつ腰が圧迫されるような痛みへと移行。赤ちゃんも頑張って少しずつ下りてきてくれてる。

少しでも早く赤ちゃんが下へ下りてきてくれるように、「ふー、ふー」「はー、はー」と息をしっかり吐いて、力を逃がして耐える。

大変な中、不思議なことに「今、すっごく幸せだな〜」って感情が湧いてきた。旦那さんに寄り添ってもらって、痛くないときには背中をさすってもらって、こうして家族3人で同じ時間を過ごしている。

 

21:00 分娩室へ移動

痛みがどんどん強く。いよいよ分娩への準備。「幸せを感じる」なんていう悠長な余裕なんて1ミリも残ってない。

骨盤が押し広げられる痛みに「あーーーー!」っと野生動物のように大絶叫。

でもなかなか破水してくれない。その後、時間をかけてやっと破水するも、子宮の上か側面かが少し裂けた程度で、水鉄砲のようにピューっとしかでてこない。

羊水がまだまだ多いので、赤ちゃんも降りてくるのに時間がかかっているよう。

 

23:00頃??

やっと本格的に子宮口付近が破水。ドバーっと一気に羊水が流れ出る。これでやっと赤ちゃんが出てこれる。

息んで赤ちゃんの頭を出していく段階に。「うぅーーーっ!」と息を止めて赤ちゃんの方を見て、踏ん張っていく。頭はチラチラ見えているそうだが、なかなか出てきてくれない。3000g越えでおっきいせいもあったかも。

しかしここにきて、陣痛の間隔が広くイマイチに。お医者さんから「もう少ししたら、赤ちゃんの体力のために、促進剤打ちましょう」との提案が。促進剤はなるべく使いたくないとの希望だったが、私ももうこの状況になったら、なんでも良いから早く出してしまいたい。秒でOKした(笑)

 

8月26日

0:00すぎ

促進剤を打とうとしたら、いい感じの陣痛がきて、赤ちゃんの頭が出てきた!でも挟まったまんまで止まってしまっている!!

お医者さんから、「このままだと赤ちゃんが苦しくなるので、会陰切開してもいいですか?」との提案。会陰切開もなるべくしたくないとの希望だったが、早く安全に出せるなら、もうどーぞ、どーぞ!といった感じ(笑)

そのやり取りがあって間もなく、「うぅーーーーっ!」スパンっ!!と頭が出てきてくれた。(結局、会陰切開もなし)

頭が出たら後は早い!身体がにゅるんと出てきて、すぐに元気な鳴き声が。

あまりに一瞬のことで「え!出た!!?」とびっくり。

その後、続いて、にゅるんと胎盤が出てきた。ちょっと痛みはありつつも、胎盤が出る感覚は少し気持ち良かったような気がする。

 

胸の上に乗せてもらった赤ちゃんは、想像していたような小さくてデリケートな赤ちゃんじゃなくて、思ってたよりしっかりしてて丈夫だ。あったかくて可愛い。

いろいろと検査をしてもらってから、お乳を飲ませたら思ってたより飲んでくれた。臨月から母乳マッサージをしてたおかげか、母乳も少し出てくれて良かった。お乳を飲んだら満足して寝たようだ。

 

やれやれようやく出産を終えたと思ったら、その後1時間近くに渡って、最後の試練があった。

会陰切開はせずに済んだものの、産む際に結構な亀裂が入ってしまったようで、その縫合が大変だった。会陰切開をしない際のリスクを考えてなかったなぁ〜。「早く終わって〜!」と思ったけれど、まぁお産の痛みよりはマシだったかな?

 

***

 

★お産を振り返って

・なるべく自然に自力で産めたけれど、想像の数百倍大変!出産を乗り越えられたら、怖いものや不可能なものなんて何も無いんじゃないかってくらい!!笑

・でも不思議なことに、痛みは忘れてしまう。痛かった記憶はあるけど、終わってしまうと、その時のリアルな感じは思い出せない。

・一人ではこんないいお産はできなかったな〜と本当に心より感謝。家族、旦那さん、医療スタッフの皆さん、妊娠を喜び誕生を心待ちにしてくれた皆さんなど、今まで応援してくれたみんなのサポートがあってこそ。

・「出産は体力と気合いと根性!」

もちろん妊娠中の体調管理や体力作り、お産についての情報収集も大事。「病院に何とかしてもらう」ではなくて、「自分で産むんだ!」という気持ちも大事。

・お産に臨む前から「痛い、怖い」と思ってると本当にそれ以上になってしまうので、そう思わないように心がけた。痛みに関する事前知識や先入観はなるべく排除。

・「赤ちゃんは全身で頑張っている」と思って、息をしっかり吐いて力を逃がすよう心がけた。

・次回の出産の機会には、へその緒を切る瞬間や胎盤を見てみたいと少し思った。

 

***

さいごに・・・

想像以上にわが子は可愛い♡

私たちの元へやってきてくれてありがとう!