嫉妬から見えるもの
「どうしてわたしはあの子じゃないの」
なぜかその言葉が気になって手にとった。
絶対ドロドロしたお話だとは分かっていたのに。
他人を羨やむ心
誰かに嫉妬する心
自分を他人と比べてしまうから生まれる気持ち。
気づかされてしまう自分自身の汚さ。
自分のフィルターを通して相手を見ると、
(無意識に)自分が見たいように相手を見る。
というより、色々ある中のとある一面を見る、と言う方が良いだろうか?
「自慢」と「嫉妬」って実は繋がりがある気がする。
自慢があんまり好きじゃない。
自慢ってなんだか悪いような気がする。
(本当は、良いも悪いもないことは頭では分かってる)
そもそも自慢ってなんだ?
人のハナシが自慢に「聞こえる」とき、
心の中で嫌だなって気持ちが戦ってる。
すごい、と思いたいことを素直に認められないでいる。
その人と自分とを比べて、
持っていないもの、
できていないもの、
足りないもの、
「ない」を見て勝手に妬んでいる。
それでも私そのものでしかない。
どんな気持ちもそのまま受け入れていくと、
本当の気持ちが見えてくる。
嫉妬ってもしかしたら、
ほしいものを手に入れるためのサインかもしれない。
『どうしてわたしはあの子じゃないの』寺地はるな